バスルームのリフォーム工法の種類

バスルームのリフォームを検討する際は、まずバスルームのリフォーム工法の種類について知っておく必要があります。バスルームの工法には、大きく在来工法とユニットバスの2種類があり、どちらからどちらにリフォームするのかによって費用や工期に大きな差が生まれます。

在来工法とは、昔ながらのバスルームの造り方です。防水加工を施しながらモルタルとタイルなどで仕上げていく工法で、バスルームの広さに合わせて自由に設計でき、一つひとつのパーツを自由に選択できるというメリットがあります。一方で、パーツ同士の間につなぎ目が生まれるので、水漏れが発生しやすいというデメリットがあります。水漏れが発生すると、バスルームの構造部分が腐食してしまう恐れがあるので注意が必要です。

一方のユニットバスは、浴槽・床・壁・扉などのあらゆるパーツを工場で生産し、それらを現場で組み上げる工法がとられています。現場での作業量が少ないので工期が短く抑えられるとともに、工場で生産されたパーツを使用するので品質にバラつきが生じないといったメリットがあります。加えて、ユニットバスは浴槽・床、壁、天井が一体化しており、住宅の中にそのまま組み入れるため、住宅とバスルームの二重構造になるという特徴があります。この特徴によって漏水のリスクが軽減されるとともに、高い断熱・保温効果を得ることが可能です。しかし、ユニットバスは規格が決まっているので、サイズやデザインなどの自由度が低いというデメリットがあります。特にサイズについては大きな問題になることがあり、規定外の形状や高さのスペースに設置しようとすると、大規模な工事が必要になる場合があるので注意が必要です。

以上が在来工法とユニットバスの主な特徴ですが、加えてユニットバスには施工に手間がかからないので、人件費が抑えられ、工期を短くできるという特徴があります。ユニットバスへのリフォームにかかる費用の目安は65?150万円ほどで、ユニットバスからユニットバスへのリフォームであれば3?5日ほどで完了します。ただし、既存のバスルームが在来工法で構造部分に腐食があった場合は、追加工事が発生するのでその分の費用が上乗せされます。この場合、費用は最低でも100万円以上で、工期は10日程度かかると想定しておきましょう。また、在来工法は自由度が高いためリフォーム費用にも幅がありますが、在来工法へのリフォームにかかる費用は50?200万円ほどが目安で、工期は2?4週間ほどかかるのが一般的です。