マンションの収納リフォームについて

マンションに暮らしている方の中には、子供の誕生や成長などに伴って足りなくなった収納スペースをリフォームで増やしたいと考えている方は少なくないでしょう。しかし、工事内容によってはマンションの管理規約に抵触する可能性があるので注意が必要です。特にマンションのリフォームでは、共用部である構造体に影響を及ぼすことがあるので、管理規約に抵触しないかを必ず事前に確認しておきましょう。自身で管理規約に抵触するかどうか判断が難しい場合は、管理組合に問い合わせ、必要に応じてリフォーム申請を提出するなど、必要な事務処理後に工事を行うようにします。

また、収納リフォームを行う際は、扉の選び方に注意を払う必要があります。例えば、寝室やキッチンなどで収納に観音開きの扉を設置すると、扉がベッドや身体に当たって上手く開かなかったり、身体をひねらないと開閉できなかったりする恐れがあります。そのため、収納リフォームの際は開閉する際の状況をしっかりとイメージして扉の種類を選択することが大切です。

さらに、余裕を持たせたスペース作りを意識することも失敗しないコツと言えます。せっかく工事してスペースが増えたとしても、現在の荷物が入る程度のスペースだけでは、将来的に再び足りなくなる可能性は非常に高いです。したがって、将来的に荷物が増加したときのことも十分に考慮しながら、余裕を持ったスペースを作っておくのがおすすめです。

なお、マンションの収納リフォームを検討している方の中には、どの程度の費用がかかるのか気になっている方も多いはずです。収納リフォームに伴う費用は、工事内容によって大きく変わります。例えば、押し入れからクローゼットに変更する工事費用は15~25万円ほど、壁面にクローゼットを新設する工事費用は40~80万円ほど、使用しない部屋をウォークインクローゼットに変更する工事では40~200万円ほど工事費用がかかるのが一般的です。またデッドスペースに造作家具を設置する工事費用は30万円前後、トイレに壁面収納を付ける工事費用は30~45万円、玄関クロークを設置する工事では60~150万円ほど工事費用がかかります。

上記の費用はあくまで目安であり、使用する素材やデザインなどによって費用は変動するので、具体的な費用は見積もりで確認する必要があります。同じ工事内容でも、工事会社によって費用が大幅に変わることもあるので、収納リフォームを検討する際には複数社に見積もりを依頼し、比較検討していくことが大切です。